Sethera Piece
(セセラピース) — Visual Strategy Board
セルのない計算ボード。
表計算のように計算して、ホワイトボードのように動かす。
セルのない「囲んで数える」
私たちが表計算ソフトでやっていることの多くは、実は「表計算」ではありません。 方眼紙の代わりにレイアウトを組み、帳票を作り、手作業で集計する—— セルという枠組みを、本来の目的とは違う作業に流用しています。
Sethera Piece は、その流用をやめて発想を変えました。 キャンバスには「セル」が存在せず、テキストと数値の「ピース」を好きな場所に置きます。 そして集計ゾーンで囲む——それだけで合計が出ます。 ピースをゾーンの外に出せばその分だけ減り、別のゾーンに入れればそちらが増える。 計算は常に生きていて、配置そのものが計算式です。
名前の由来
「Sethera」は、イギリスの羊飼いに伝わる数え歌 Yan Tan Tethera(ヤン・タン・テセラ=1, 2, 3)に由来します。 羊を指折り数える人間の、おそらく最も古い「集計」のかたち。 ピースを囲んで数えるこのツールは、その現代版です。
もうひとつのイメージは、軍師が砂盤の上で駒を動かして戦略を練る姿。 盤面を動かせば情勢が変わり、情勢が変われば判断も変わる—— Sethera Piece は「動かすと計算が変わる盤」です。
使い方は、無限大。
「数値を置いて、囲んで、動かす」——たったそれだけなのに、用途は広がります。
- 予算配分シミュレーション 部門ごとのゾーンに予算ピースを配る。移動するたびに各部門の合計が即座に変わる
- 工数アサイン メンバーごとの枠にタスクの工数を振り分け、偏りを見ながら調整
- ワークショップ・ふりかえり KPT の付箋を投票ゾーンに移すだけで集計完了。「数える」作業が消える
- 見積書・概算書 罫線と用紙枠で帳票レイアウトを組み、小計→消費税→合計までを計算ピースで結線
動かすと、計算が変わる
集計ゾーンは常に中身を見ています。ピースをゾーンに入れた瞬間、 そしてゾーンから出した瞬間に、結果は再計算されます。
移動前 — ピースはゾーンの外
移動後 — ゾーンに入った瞬間に再集計
ゾーンの結果自体も計算の入力になります。「Aゾーンの合計 × 税率」という 連鎖も、線を引くだけで組めます。
帳票だって組める
水平・垂直の罫線と A4/B5/A3 の用紙枠を使えば、見積書のような帳票レイアウトも組めます。 罫線で区切った欄の上にピースを並べ、集計ゾーンで小計、計算ピースで消費税と合計。 そのまま印刷・PDF 化までできます。
見積書の例 — 小計・消費税・合計はすべてライブ計算
作った文書は JSON で保存・読み込みできるので、テンプレートとして使い回せます。
さらに CSV/TSV の取り込み・書き出しに対応(v0.9.0〜)。 Excel や社内システムの CSV 出力を明細行として流し込み、 集計結果は TSV コピーや BOM 付き CSV で Excel へ引き渡せます。 文字コード(UTF-8・UTF-16・Shift_JIS・EUC-JP)は自動判定です。
サンプルデータ
実際の文書を JSON で配布しています。ダウンロードしてアプリの「開く」から読み込むと、 計算が生きたままの状態で再現されます。触って、動かして、自分の文書の土台にしてください。
読み込み方: Sethera Piece を開き、 ツールの「開く」からダウンロードした JSON を選ぶだけです。
サンプルテンプレート
テンプレートは「ピースの組」を名前付きで保管する仕組みです。 文書とは別に保持されるので、どの文書にも呼び出して挿入できます。 下記の JSON を読み込むと、すぐ使える部品集が登録されます。
フローチャート部品セット
端子(角丸)・処理・文書(波型)・判断(菱形)・入出力 (平行四辺形)・結合子(円)・矢印コネクタなど9記号を 罫線ピースで組んだ部品パレット。挿入して必要な記号を コピー&ペーストで使い回します(グループ化済み)。
テンプレート JSON をダウンロード読み込み方: 「テンプレ」を開き「JSON から読み込み」で取り込んだあと、 「挿入」で盤面に配置できます。
インストール不要。今すぐ試せます
GitHub Pages で公開中。ブラウザだけで動き、データは localStorage と JSON ファイルにのみ保存されます——外部への送信は一切ありません。
ごめんなさい
まだ初期のプレリリースです。v1.0.0 までは、ローカル動作版として提供します。
- ローカル動作版 データはブラウザの localStorage と JSON ファイルにのみ保存。アカウントもクラウドも不要で、外部への送信は一切ありません
- 将来対応として、マルチユーザーや AI 分析を構想中 共同編集・共有や、ピースの配置・計算式をモデルに渡す分析連携などは、ローカル版が育ってからの大きなテーマです
とはいえ中身はすでに動きます。まずは触ってみて、 「こう使いたい」を聞かせてください。